昨日と同じくアザーン(礼拝の歌)で目を覚ましました。
今日の朝食はクロワッサン、ムサンメン、グリーンオリーブ、ブラックオリーブ、チーズ、ジャム、キャラメルクリーム、オレンジジュース、コーヒーでした。
食事を終えた私は外へ散歩に出かけました。
ホテルを出て坂道を登っていくと、観光客向けの長距離バスが停まるバス停があります。
その先へ進むと、道路を挟んだ向かい側の山の斜面に墓地がありました。
私は墓地の横にある階段を使って山を登りました。
山から見える景色は、昨日医学生と行った丘の上には叶いませんでしたが、そこから見える広い晴天を楽しみました。
散歩を終えてホテルに戻ると、今までお世話になったホテルのスタッフに感謝を伝えて、チップを渡そうとしました。
彼はチップを断りましたが、代わりに日本円がほしいと言いました。
彼は外国通貨を集めることが趣味だったのです。
私は持っていた日本の硬貨を全種類彼に渡しました。
私は彼と連絡先を交換してホテルを離れました。
ホテルを出た後は警察署に寄るためブー・ジュルード門に向かいます。
途中、昨日ホテルの鍵を開けてくれたおじさんの出店に寄ってチョコレートバーを1本買いました。
ブー・ジュルード門に到着後、昨日話をした警察を探しましたが見つかりません。
時刻は午前11時40分でした。
別の警察に事情を説明したところ、私の拙い英語を聞いて、日本語がわかる警察を呼んでくれました。
彼らは門前に防犯カメラがあることを教えてくれました。
防犯カメラを確認する前に、彼らは私を近くの携帯ショップへ案内してくれました。
iPhoneには、自分のiPhoneの居場所を探す機能が搭載されています。
そこで店内のiPhoneを借りて自分のiCloudにログインし、紛失したiPhoneを探してみることにしました。
しかし、iPhoneの居場所はわからないままでした。
私は彼らに連れられて、近くの大きな警察署へ移動しました。
一旦彼らだけで防犯カメラを確認するとのことで、私はそこで待機するよう指示がありました。
言われるがままそこで待つことにしたのですが、中々警察は戻ってきません。
最初は建物の中にいるよう指示があったのですが、赤いジャンパーを着た警察が現れると、彼は私を建物の外へと追い出しました。
外で待っている間、警察署では人や車の行き来があり、私は徐々にストレスを感じていました。
1人になりたくて敷地内にあるトイレに向かい、トイレの前でしゃがんでいました。
すると、また赤いジャンパーを着た警察が現れました。
彼はとにかく私のことが気に入らないみたいで、抵抗する私を無理矢理建物の前まで連れ戻したのでした。
少ししてから、防犯カメラの確認に行っていた警察が戻ってきました。
残念ながら防犯カメラの映像は確認できなかったことを伝えられました。
代わりに警察がiPhoneの紛失証明書を発行してくれるとのことで、また待機するよう指示がありました。
ストレスが限界に近づいていた私は、紛失証明書の発行を待たずに、警察署から出ることを決めました。
すると、警察署の門前で赤いジャンパーを着た警察に捕まってしまいました。
私は彼の羽交い絞めを振りほどくことができなかったので、大声で「Don't touch me!」と叫びました。
そこでようやく彼の拘束から解放された私は、タクシーでSupratoursへ向かいました。
夜行バスの出発までは時間があるので、近くの売店でホブズを買って食べました。
暇だったのでフェズ駅まで行ってみると、駅の横に警察署があることに気が付きました。
私はそこでも警察に事情を説明し、iPhoneが見つかったらハシラビードにあるリヤドマムーシュまで連絡してくれるように頼みました。
いよいよ夜行バスでサハラ砂漠に向かいます。