留置所

 

皆さん、こんにちは。BabyRabbitです。

 

1つ前の記事でお伝えした通り、私は4月22日から5月13日までの22日間、留置所で勾留されていました。

 

いつか記憶が薄れて武勇伝になってしまわぬように、戒めの気持ちも込めて、留置所生活についてまとめようと思います。

 

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4月19日(金)

自宅で眠ろうとしていたところ、いつものように階下から大きな物音が聞こえる。

イライラして外の階段を使って下まで降り、つま先で被害者の玄関ドアを蹴り飛ばす。

被害者の玄関ドアの横にゴミ袋が置かれていることに気が付く。

自宅に戻り眠ろうとしたものの、再度階下から大きな物音が聞こえる。

イライラして外の階段を使って下まで降り、つま先で被害者の玄関ドアを蹴り飛ばす。

先ほど置いてあったゴミ袋がなくなっており、代わりに何か光る物体が置かれていることに気が付く。

自宅に戻り眠ろうとしたものの、再度階下から大きな物音が聞こえる。

イライラして外の階段を使って下まで降り、光る物体が何なのか確認する。

光る物体が監視カメラとモバイルバッテリーであることが判明する。

監視カメラとモバイルバッテリーをマンション入居者専用ゴミステーションへ移動させる。

 

4月22日(月)

自宅で眠ろうとしていたところ、いつものように階下から大きな物音が聞こえる。

イライラして外の階段を使って下まで降り、つま先で玄関ドアを蹴り飛ばす。

自宅の玄関口で被害者に捕まり、通報される。

被害者から、監視カメラとモバイルバッテリーを盗んだだろと詰問される。

監視カメラとモバイルバッテリーは入居者専用ゴミステーションに移動させたことを伝える。

被害者から、監視カメラには位置情報共有機能があることを教えられる。

自宅の玄関口で警察の取り調べが行われる。

玄関ドアを蹴ったことを認め、監視カメラとモバイルバッテリーは入居者専用ゴミステーションに移動させたと供述。

警察から署まで同行を求められる。

睡眠不足であること、仕事の休憩時間になったら署に向かうことを伝える。

警察から部屋に入ってよいか聞かれる。

睡眠不足であること、仕事の休憩時間になったら署に向かうことを伝える。

警察から部屋に入ってよいか聞かれる。

110番通報するが、現場の警察官の指示に従えと言われる。

玄関口で警察の取り調べが行われる。

玄関ドアを蹴ったことを認め、監視カメラとモバイルバッテリーは入居者専用ゴミステーションに移動させたと供述。

緊急逮捕され、手錠を掛けられる。

家宅捜索があり、携帯電話、サンダル、眼鏡、個人番号カード、健康保険証、スウェットが押収される。

下着を着けることも許されず、着の身着のまま警察署へ連行される。

警察の取り調べが行われ、以下の内容について供述。

・マンション共有部に置いてあった個人の監視カメラとモバイルバッテリーを入居者専用ゴミステーションに移動させた。

・以前から被害者の騒音で悩んでいた。

・被害者の玄関ドアを複数回蹴り飛ばした。

・監視カメラは嫌がらせ目的で置かれているのだと感じた。

・共有部には私物を置いてはならないというマンションのルールがあり、エレベーター付近に注意の張り紙も複数貼ってある。

・入居者専用ゴミステーションであれば、後から被害者が監視カメラとモバイルバッテリーを回収できるだろうと考えていた。

・精神科への通院歴があり、高校生の頃にアスペルガー症候群と診断されている。

警察から、翌日検事取り調べが行われることを告げられ、留置所に移送される。

 

4月23日(火)

夜間の騒音(パトカー・救急車のサイレン、バイクや車の走行音など)で睡眠不足になる。

日中も検室や鍵の解錠・施錠音などがうるさく、チリ紙を丸めて耳に詰めていたところ看守に注意される。

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予定されていた検事取り調べが行われないことに不信感を覚え、看守に当番弁護士を呼んでもらう。

看守が呼んだ当番弁護士と接見、事件の経緯を説明。

投資詐欺の件で貯金がないため、国選弁護制度を利用することが決定。

接見の際、弁護士から「お前」と呼ばれて違和感を覚えたものの、そのまま当番弁護士を弁護人として選任することに。

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4月24日(水)

検察庁へ行き、検事取り調べが行われ、以下の内容について供述。

・マンション共有部に置いてあった個人の監視カメラとモバイルバッテリーを入居者専用ゴミステーションに移動させた。

・以前から被害者の騒音で悩んでいた。

・被害者の玄関ドアを複数回蹴り飛ばした。

・監視カメラは嫌がらせ目的で置かれているのだと感じた。

・共有部には私物を置いてはならないというマンションのルールがあり、エレベーター付近に注意の張り紙も複数貼ってある。

・入居者専用ゴミステーションであれば、後から被害者が監視カメラとモバイルバッテリーを回収できるだろうと考えていた。

・監視カメラを移動させた金曜日はゴミ収集日ではない。

・監視カメラには位置情報共有機能があると被害者自身が話していた。

・監視カメラとモバイルバッテリーは自分で使うために移動させたわけではない。

検察庁内にある裁判所で勾留を言い渡される。

 

4月25日(木)

医師による身体検査があり、留置所の騒音で睡眠不足に陥っていることを伝える。

医師から睡眠薬の処方はできないことを告げられる。

警察の取り調べが行われ、検事取り調べの時と同じ供述をする。

その際「ゴミステーションに置いた」と表現したところ、警察から「ゴミステーションに捨てたんだ」と訂正される。

取り調べ後、弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・示談交渉・勾留取消請求を行う。

・被害金額は時価5500円、示談金は2万円くらいを想定。

・窃盗罪だと罰金20~30万円、器物損壊罪だと罰金10~15万円の支払いが命じられる。

・「ゴミステーションに捨てた」と供述することで、窃盗罪ではなく器物損壊罪に的を絞ることができる。

・ゴミステーションという場所柄、100%有罪を言い渡される。

・今回起訴される可能性は低い。

その他、接見の際に弁護士から不適切な発言をされる。

・被害者はお前に死んでほしいと思っている。

・国選弁護はゴミみたいな報酬なのでボランティアで行っている。

・お前はこだわりが強すぎる。

・俺の指示に反論するなら弁護人を降りる。

差し入れを持って来てもらうため、弁護士にマンションの暗証番号を伝える。

 

4月29日(月)

片頭痛があり、朝と昼にバファリンを飲む。

弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・誓約書と陳述書を作成した。

・被害者の連絡先は検事に確認している最中。

・多忙で土日は入院していた。

・器物損壊罪が確定した場合でも、被害弁償や総合考慮で起訴される可能性は低い。

その他、接見の際に弁護士から不適切な発言をされる。

・被害者はお前を殴りたいと思っている。

・お前はこだわりが強すぎる。

・私選弁護は被疑者にまともな人間が多いが、国選弁護は被疑者に発達障害者ばかり。

弁護士から差し入れで、「みんなが欲しかった!日商1級商簿・会計②」「究極の会計学理論集」を受け取る。

また、弁護士から自身が中小企業診断士の勉強をしていることを教えられる。

業務の一環で連結会計の知識も必要なため、簿記も勉強しており、3日間で日商簿記3級に合格したことを自慢される。

 

4月30日(火)

検察庁へ行き、検事取り調べが行われ、以下の内容について供述。

・マンション共有部に置いてあった個人の監視カメラとモバイルバッテリーを入居者専用ゴミステーションに捨てた。

・以前から被害者の騒音で悩んでいた。

・被害者の玄関ドアを複数回蹴り飛ばした。

・賃貸物件を探す際、静かな環境を重視していた。

・監視カメラは嫌がらせ目的で置かれているのだと感じた。

・共有部には私物を置いてはならないというマンションのルールがあり、エレベーター付近に注意の張り紙も複数貼ってある。

・入居者専用ゴミステーションであれば、後から被害者が監視カメラとモバイルバッテリーを回収できるだろうと考えていた。

・監視カメラとモバイルバッテリーは無色透明もしくは市指定ゴミ袋にはいれておらず、業者が回収するまでに時間がかかる。

・ただ一定期間経過後、業者に処分されるであろうこともわかっていた。

・監視カメラとモバイルバッテリーを壊すつもりはなかった。

マンションの入居者専用ゴミステーションに設置されている防犯カメラの映像を検事と共に確認。

 

5月1日(水)

弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・勾留取消請求が却下された。

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・このまま勾留延長される可能性が高い。

・被害者の連絡先は検事に確認している最中。

その他、接見の際に弁護士から不適切な発言をされる。

・お前はこだわりが強すぎる。

・検事から、お前が何か病気を持っているのではないかと聞かれた。

・国選弁護を降りたい。

また、弁護士から以下のアドバイスをもらう。

アスペルガー症候群のような0-100思考は弁護士・中小企業診断士には向かない。

・税理士・行政書士司法書士であれば向いている可能性がある。

弁護士から差し入れで、現金1万円を受け取る。

 

5月2日(木)

部屋の移動があり、小太りのおばさんと相部屋になる。

看守から接見室に呼ばれ、以下を理由に勾留延長を告げられる。

・照会書類未着

・押収品の携帯電話未解析

・被害者・被疑者取り調べ中

差し入れされた現金で、以下の生活必需品を買う。

・歯磨き粉

・石鹸

・シャンプー

・ライナー

・生理用ナプキン

・タオル

・リップクリーム

・ノート

・ペン

・封筒

・便箋

・切手

 

5月3日(金)

片頭痛があり、夜にバファリンを飲む。

 

5月5日(日)

検室中、腹痛でトイレに入っていて看守から強く注意される。

部屋に入ってきた看守にトイレの窓を強く叩かれたため、急いでトイレから出る。

看守に腹痛のことを伝えたところ、「言い訳をするな!」と一喝される。

看守からトイレでチリ紙が流れていなかったことを怒られる。

検室後、看守にチリ紙が流れるまで待っていて欲しかったことを伝える。

看守は「言い訳をするな!」と一喝し、そのままこちらの話は聞かずに立ち去る。

去って行く看守に向かい、県警へ苦情申立したい旨伝える。

別の看守が来て、鉄格子を叩かれながら「大声を出すな」「保護室へ連れて行くよ」と注意される。

別の看守に改めて苦情申立したい旨伝える。

県警宛の苦情申立の手紙を書いて看守に渡す。

片頭痛があり、昼と夜にバファリンを飲む。

5月2日に買った生活必需品が届く。

差し入れされた現金で、以下のお菓子を買う。

・チョコシュー

・ポテトチップス

 

5月6日(月)

片頭痛があり、朝にバファリンを飲む。

バファリンは毎日継続して飲むことができないと看守から告げられる。

 

5月7日(火)

父親宛の手紙を書いて看守に渡す。

警察の取り調べが行われ、検事取り調べの時と同じ供述をする。

移動させた監視カメラとモバイルバッテリーは外部の人間が盗んでいたことを警察から告げられる。

被害者への謝罪感情を表現するため、自己弁護を全て省いた供述調書を作成することを警察から提案される。

取り調べ後、弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・示談が成立した。

・被害金額の時価5500円を立て替えている。

・それ以外の支払いはなし。

・勾留取消請求を行う。

また、弁護士から以下のアドバイスをもらう。

・今年の財務諸表論が無謀なら、会計事務所で働きながらお金を貯めたほうが良い。

弁護士からの差し入れで、税理士試験受験案内を受け取る。

 

5月8日(水)

5月5日に買ったお菓子が届く。

 

5月9日(木)

検察庁へ行き、検事取り調べが行われ、以下の内容について供述。

・示談が成立した。

・被害者に対し申し訳ないと思っている。

・被害者との接触を避けるため、今後当該フロアには立ち入らない。

・精神科の受診を考えている。

・地元に帰ることも考えている。

検事から示談は確定ではなく返金の可能性があるため、5月13日まで勾留が続くことを告げられる。

取り調べ後、看守に弁護士を呼んでもらう。

弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・勾留取消請求が却下された。

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・検事の取り調べで、被害者が示談金の返金を希望した。

・被害者が示談金の返金を希望したことで、略式起訴になる可能性が高い。

・前科がついた場合、器物損壊罪であれば職業やパスポートの発行に支障は生じない。

・海外渡航の際、VISAの申請で落ちる可能性はある。

・器物損壊罪の効力は5年程度なので、その間はVISAの申請が必要ない国へ優先的に行けば良い。

・改めて示談がまとまった場合のみ、明日も接見に来る。

また、弁護士に記入済みの税理士試験申込書類を渡し、明日郵送してもらうよう頼む。

 

5月10日(金)

買っていたチョコシューを食べる。

弁護士と接見し、以下の内容について話す。

・示談が成立した。

・被害者は示談金について100万円を希望したが、被疑者は投資詐欺の件もあり、現金払いが無理であることを伝えた。

・また被害者に対し、器物損壊罪の場合、罰金刑であっても10万円程度の支払いであることを伝えた。

・交渉の結果、示談金は15万5500円でまとまった。

・示談金は父親に立て替えてもらっている。

・被害者は元々年内の引っ越しを検討しており、事件の影響で前倒しの引っ越しを検討している。

・被害者は窃盗罪の告訴を取り下げる。

・器物損壊罪は元々告訴されておらず、今後も告訴しない旨示談書に記載している。

・税理士試験申込書類は収入印紙と切手を貼付の上、郵送した。

その他、接見の際に弁護士から不適切な発言をされる。

・弁護士という職業はヒエラルキーの頂点にあるため、それ以外の人間はひれ伏すことしかできない。

・自分は無能な上司や部下が耐えられないため、企業勤めが向いていない。

また、簿記の市販教材だとCPA会計学院が1番詳しいのだと勧められる。

 

5月13日(月)

午前10時、釈放。

 

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留置所のタイムスケジュールは以下の通りです。

 

<タイムスケジュール>

06:00 起床、布団の片づけ、洗顔、歯磨き

07:30 朝食

08:00 運動(髪を梳かす、爪を切る、耳掃除)、本替え

08:30 検室

10:00 新聞が配られる

11:30 昼食

15:00 白湯

17:30 夕食、布団の用意、洗顔、歯磨き

20:00 白湯

21:00 消灯

 

その他、5日置きにシャワーを浴びることができます。

 

私が留置所生活で1番辛かったことは、いつ釈放されるのかわからないことでした。

 

起訴される前の勾留期間は保釈制度もなく、最長で23日間身柄を拘束されます。

 

また、起訴された場合、更に裁判が終わるまでの数か月間身柄を拘束され続けます。

 

私が看守から聞いた話によると、1年近く留置所生活を強いられた人もいたとのことでした。

 

留置所で生活していると人生を棒に振っている実感が湧いてきます。

 

相部屋の女性は起訴されて拘束期間の延長を言い渡された後、牢屋で何度も泣いていました。

 

私の場合は運良く示談がまとまり釈放されましたが、もし仮に起訴されていたら、拘留中に看守と揉めて新たに罪が増えていたであろうことが予想されます。

 

留置所で拘束されていた22日間、大きなトラブルに発展するような事件を起こさずに済んで本当に良かったです。

 

次に辛かったことは、騒音問題でした。

 

朝に行われる検室では、看守が牢屋をバンバン叩き、強度の確認をします。

 

また、消灯後であっても鍵の解錠・施錠音や、看守の作業音(ごはんの準備や襖の開閉音など)が留置所内に響き渡っていました。

 

耳栓の着用は禁止されているので、私はほとんどの時間、指で耳の穴を塞いで過ごしていました。

 

私が釈放後に1番幸せを感じたのは、入浴の時間でした。

 

留置所では短い制限時間内にシャワーを浴びる必要があります。

 

まだ顔も洗っていない状態で、風呂場から出るよう看守に怒られたこともありました。

 

そのため留置所では全身を丁寧に洗うことができず、不潔な状態で生活せざるを得ませんでした。

 

今回経験した留置所生活の不便さや恐怖心を忘れずに生きていきたいところですが、度々ブログにも書いている通り、精神状態が悪い日々が続いています。

 

脳味噌が委縮しているのではないかと不安になるくらい、ストレスを感じていることが多いのです。

 

頭痛と共に、どうしようもないようなイライラに襲われることもあり困っています。

 

引っ越してから壁に穴も開けましたし、パソコンも破壊しました。

 

私も当然犯罪者になりたくて生きているわけではないのですが、それを防ぐことができるのかわかりません。

 

被害者の騒音問題についても、私の幻聴である可能性があり、そうであれば本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

また、投資詐欺の件もあって周りから自己破産を勧められているのですが、いっそのこと散財してやろうかと考えてしまうこともあります。

 

弁護士に頼んで財務諸表論の申込ができたのは良いものの、簿記論の復習さえ終わっていません。

 

今年受験できるかわかりませんが、直前まで選択の余地は残しておきたかったので、収入印紙税4000円を支払いました。

 

ありがたいことに仕事はなんとか継続できているので、日々限られた自由に幸せを感じるよう努めています。